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浜田ならではの水産物

 

バトウ(マトウダイ)

マトウダイ

Zeus faber
マトウダイを漢字名で書けば的(まと)鯛(たい)、馬頭(まとう)鯛(たい)となり、字のごとく体中央にある黒斑が弓の的に似ていること、顔つきが馬の頭に似ていることから名づけられたという説があります。一方、学名にはギリシア神話の最高神「ゼウス」の名がつき、さらに欧州では「サン・ペテロの魚」と呼ばれ、日本との取り扱いの違いを感じます。また、この斑紋は眼に良く似ているところから「眼状斑」と呼ばれ、外敵から身を守るために役立っていると考えられています。


マトウダイは、島根県沖の水深100m前後の海底に生息しているため、主に底びき網によって漁獲されます。また、量はわずかですが、定置網、釣、さし網でも漁獲され、島根県では合計して年間100~180トン程度の水揚げがあります。マトウダイは一般にバトウと呼ばれ、スーパーなどでは三枚に下したものが、パック詰めにされて並んでいます。


この魚は、口は大きく斜め上を向き、餌を食べる時には両顎を前方に著しく伸張し筒のようにして、それで餌を吸い込むように丸のみにします。しかも、見かけによらず大食いなのです。時には、沿岸域や港内に紛れ込んで来るのですが、大きさが25cmもあるメバルを喉に詰まらせ、水面に浮かんでいるのを発見されたことがありました。
また、マトウダイの皮は釣りの擬餌鉤用素材として珍重され、サビキ針などに用いられています。
獲れたてのものは刺身にし、肝臓も一緒に利用します。マトウダイの身は、加熱すると旨みが出てくるので、煮付け、塩焼き、フライ、バター焼きなどにして食べます。庶民的な魚のイメージがありますが、フランス料理の素材としてもよく用いられます。白身で淡泊なため、病院食としても利用されますが、身がほぐれやすく、小骨がないため離乳食にも適しています。(資料情報:「島根県水産技術センター」)

 

 マトウダイは、本州中部以南に生息していますが、鮮度のよいものを刺身で食べる習慣は、石見地方から広島県芸北町(現在の北広島町)あたりが中心とされています。フライにしても美味ですし、お湯をかけて臭みを取った後、濃い目の味噌汁にして唐辛子を入れて食べたりします。浜田周辺で最も好んで食べられる魚が3種類あり、そのひとつがこのマトウダイで、日本でも一番高い値段で取引されています。(魚体の周りにとげがあり注意が必要)

マトウダイ2

 


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